地産地消

室根町の矢越かぶ

先日プラザの上野総料理長と、一関室根町に「矢越カブ」の取材に行って来た。今回おじゃましたのは、小野寺寛さん宅で、小野寺さんを含め3人の方が、この矢越カブを栽培していているそうです。食物繊維質が豊富でビタミンCも多く含まれているが、生食はあまり適しておらず火を通した方がより一層旨味を引き出すという。昔は「カブぶかし」にして食べられていたそうですが、このカブの良さを知った料理人達がいろんな料理にしているそうです。しかし昭和30年頃栽培する人がいなくなり絶えてしまい、偶然にも気仙沼市大島の奥さんの実家で栽培していて種を分けてもらい現在に至るとか、しかし偶然とは思えない感じがする、なぜなら二人が出会わなければ「矢越カブ」は永遠にこの地域には戻る事はなかったと思うのである。まさに「奇跡のカブ」。実は、センターに持ち帰り、スタッフとこのカブを試食したら、矢越に親戚がいて、カブぶかしを食べたのを思い出したと言う。何を隠そう私も室根出身なのだ、人との繋がりは不思議なものだと改めて感じた一日だった。