地産地消

パープルアスパラ「江刺区稲瀬」

先日江刺の稲瀬で紫アスパラを生産している人がいると聞いて早速アスパラ生産者、青木伸さんに会いに行って来た。
露地物アスパラの生産者は何度か訪問しているが初めて見る光景だ。アスパラの1つ株のから3本~5本、取らずそのまま2メートル高さまで伸ばしている。何故伸ばすのか聞いたら、株が土壌と天からの栄養を吸い上げる為に伸ばしているらしい。栄養を蓄え次に生えてくるアスパラの為親が頑張っているのか?そしてここの土地は粘土質で水持ちが良くアスパラには好条件とも言っていた。肥料は牛糞と焼いた有機質を使用している。雑草が殆んど無く畑は手間ひまがかかり大変らしい手間ひまをかけた分正直に
良いアスパラが育つといっていた。青木さんのお話が面白く笑ったり感心したりとても楽しい訪問だった。プラザグループの厨房にパープルアスパラのメニューが登場します。

フルーツトマト「江刺愛宕」

江刺の産直センターで午前中に出荷した、トマト100箱が即売れると評判の「KANNOファーム」の菅野保男さんのハウスに行って来た。ハウス内に入るとルッコラ、バジル、クレソン、水菜、ほうれん草等、沢山の野菜が水耕栽培されている。野菜の水耕栽培はアクが少ない為サラダにするには最適と言っていた。なる程、勿論評判のトマトも水耕栽培である。トマトの甘さを出す為に水の調整とチッソ分を抑えカルシューム分加えているらしい。俺の舌がどう感じるか即ハウス内で食べたかったが、今日は歯が痛くて何も食べられず厨房に持ち帰って各料理長に試食してもらった。皆さんこれは美味いと絶賛、ヨシ購入決定

ナタネ油「一関市大東町」

昨年に県南広域振興局の高橋さんから一関大東でナタネ油を生産している所があるので見てみませんか?と言うお話しがあり、なかなか時間が取れないでいたが今月5月9日、一関市大東摺沢にある大東農業技術センターに行って来た。センターに入ると農業技術員の勝部忠志さんが待っていてくれ、机の上にはナタネ油、エゴマ油、エゴマ醤油、エゴマドレッシング等が並んでいる、エゴマで醤油を作るとは、驚きである。勝部さんは大東と今平泉の世界遺産候補の本寺地区の遊休農地に菜の花を播種し農村の景観を整備する為に奮闘中、センターにて色々お話を聞いてから、大東町にあるナタネ油を製造している「工房地あぶら」に案内された。途中綺麗な菜の花畑がいたる所にあり昔の農村を思い出す景観がここにある。「工房あぶら」ナタネ油、製造販売の代表で小野寺伸吾さんにお会いしナタネ油になるまでの工程を色々聞いて来た。一関管内で菜の花は20ヘクタール耕作その全てがここ「工房あぶら」で製油され販売していると聞いた。早速我が厨房に帰りナタネ油を使い山菜の天婦羅を食べて見た。山菜の旨みがグット引き出してくれるナタネ油最高です。

奥州黒豚「奥州市胆沢区」

この奥州地区で黒豚を飼育している人がいると聞き、JA岩手ふるさとの流通販売課の菅原さんの紹介で胆沢区若柳の場主、小野寺蔵治さん小野寺養豚場に行って来た。
田園地帯が広がるこの胆沢区は、ほ場整備されていて移動中に大きな田と整備された道路が目に飛び込んで来る。
胆沢の農協から15分位か、間もなく小野寺養豚場に着いた。恥ずかしながら黒豚の飼育を拝見するのは初めてなので小野寺さんに色々と聞いてみた。黒豚を飼育して25年のベテランだ、黒豚はとても神経質で病気に弱い、豚舎に入ると驚いてかブーブー動き回るし、音を敏感に感じている様子が分かる。ここの黒豚は鹿児島由来の純粋バークシャ種特徴は脂甘さと柔らかさにある。
豚の分娩舎にはいると何とも可愛い黒豚が親豚の乳を飲んでいる。通常白豚は出荷まで5~6ヶ月で出荷出来るが、黒豚の場合8ヶ月で年間の出荷が550頭くらいと言っていた。奥州では小野寺さんしか飼育していない黒豚を少し分けてもらい食べさせて頂いた。
さすが黒豚だ、脂が何とも言えないコクと旨みを出している

創作料理・春宵い食べる会「ホテルニュー江刺」

今年に入って営業から4月頃に、第3回の創作料理を食べる会を企画したいと相談され4月なら桜と春の山菜をメインにした料理にとホテルニュー江刺の総料理長、佐藤道明に伝えた、和、洋、中と形式ととらわれない料理にして、お客様に喜んでもらい江刺の味を楽しんで頂こうと佐藤道明総料理長が和洋中それぞれの料理人と時間をかけて献立を作り、今日その当日を迎えた。温かい料理は温かく冷たい料理は冷たくモットーにと考え準備万端で今日望んだはずが??????ホールで写真を撮り、会場を見ていたら、これは少し食べるのが早いと下の厨房に行って早くなるぞ~と声をかけた、今厨房は戦闘モードで怒号の嵐「オイオイ大丈夫かよ」そんなこんなで創作を食べる会が終えいつも思うが終えると心地よい疲れが襲ってくる。厨房スタッフそしてサービスの皆さんご苦労様でした。

臥牛とうふ工房「北上臥牛」ふしうし

今日は北上で地元の大豆「スズカリ」を使用して豆腐を作っている。「臥牛とうふ工房」「営農組合長、小原孝也さん」の所に行って来た。北上の中心地から北に15~6Kあるだろうか。とうふ工房には10時頃着いた。組合長の小原さんは近くで大きなトラクターで農作業中。私を見つけ工房に来てくれた。
昭和49年に自治会が地域の活性化の為にもと思い、このとうふ工房設立、毎週水・土曜日のみ、朝の3時~8時まで仕事をしていると言っていた。主な出荷先は給食センターと産直センターお客様の評価は大変美味しいと言われ、作っていても楽しいと言っていた。今の段階でこれ以上出荷は厳しいかな?出荷数も限られている、このこだわり豆腐とオカラを頂いて来た。大豆の風味と滑らかさがありさすがこだわっているだけの事はあると思った。

鶏卵(有)菊地農場「江刺区田原」

昨日ホテルに鶏卵が我が厨房に持込まれた。箱には「イーハトーヴの四季」と言う字と、古い民家そしてニワトリの絵が描かれている。箱を開けると濃い赤茶色の卵が6個、美味そうな卵に見える。卵だったら俺として目玉焼、そこで目玉焼きを作り早速食べて見た。おっ他の卵と味が違う。濃い味だ、黄身が凄く甘い。今までに無い卵の味がするな~。これは是非会ってお話しを聞いて見なくてはと思い、3月の後半に江刺の菊地農場に行って来た。10時頃の菊地農場に着くと社長の菊地隆一さんと営業企画担当で奥さんの菊地かな子さんが迎えてくれた。そこで色んなお話しを聞いて来た。農場を昭和30年頃に創業し今では3万羽のニワトリを飼育している事。鶏インフルエンザの事とかHACCPの考えに基づいた商品管理の徹底ニワトリは空気と水そして歩き回る空間は必要と言っていた。餌には平泉に500万年前の古代貝の化石「天然ミネラル」を混ぜているらしい。江刺にまたひとつ素敵な生産者を見つけた。

食材取引円滑化集中セミナー「県南広域振興局」

3月5日岩手県県南広域振興局主催の食材取引円滑化集中セミナー
が当ホテルで開催された。振興局から一ヶ月前に電話で是非、今取り組んでいる地産地消のお話をしてほしいと言われ、難しい話は出来ないが、このこだわり地産地消であれば頑張っている生産者のお話をするのも俺の務めと思いオタオタしながら地産地消に取り組んだ経緯と現状のお話しをさせて頂いた。俺の他に今松野菜生産組合の今松貢さんと(株)アースコーポレーション社長、菊地利政さんがそれぞれ今取り組んでいるお話をスクリーンを使い分かりやすく説明されていた。
皆さんお話しが上手だ。俺は言葉で伝え切れなくなり手を振ってしまった。包丁みたいな手だな。その写真です。あ~恥ずかしい。

湯の華会「西和賀湯田温泉峡」

岩手県和賀郡西和賀町の湯田温泉峡、その旅館の女将さん達で構成している湯の華会、事務局、千田咲子さんからFAXが届いた。私のブログを拝見している事と和賀の食材を使用しているらしいがどのような料理しているのかとの事だった。お料理と出来ればお話も聞かせてほしいとの内容だ。俺の話で良いのか?と少し迷った。旅館の女将さんと言えば接客から料理までプロ中のプロだ。まして俺の専門分野の料理人までいる訳だしな~ドキドキしながら俺でよければとFAXを送った。湯の華会は毎年地域の活性化の為に料理や生け花等、様々な事にチャレンジをしながら各地に行って勉強会を開いているらしい。今日は一関市東山町に行って和紙の勉強をし、その帰りホテルに寄って食事と俺のつまらないお話を聞いてくれたのだ。有難う御座います。お話の後、湯田温泉の女将さん達と一緒にハイ、チーズ。

苺「とちおとめ「岩手県金ヶ崎

今年も我がホテル使用の苺は金ヶ崎の石母田肇さんのこだわり苺
苺の発注とこの苺の美味さを一番理解している、デザート担当「佐々木純子」だ。そして上野料理長を引き連れ石母田さんの苺ハウスに行って来た。金ヶ崎に行く途中は前が見えないくらい猛吹雪、ハウスの近くに行くと子供達の笑い声が聞こえて来た。
「こんにちは」おじいさんいる?「うん中にいるよ」スリッパに履き替えハウスに入ってみた。純子「わ~凄い、綺麗、こうなっているのね」その時俺が分かった振りをして、「これが高設土耕栽培だ」「うっふん」石母田さんはなにやら苺の芽に散布している。聞いてみると苺が寒さで冬眠しないようにホルモン剤を塗込「とうふ」していると言っていた。葉の色で判断しているらしい、それにしてもホルモン剤か、愛情とそれに適した措置がなされているからこの美味さが出るのか、さすがです、今年は昨年の倍位有機肥料を入れて甘味を出しているらしい、そんなこだわりの苺をハウス内で食べさせていただいた。口の中で苺の甘い果汁が口に納まりきれず溢れ出てくる感じ、旨、帰る際は一人1パックずつ頂いて「やった~」帰り道も猛吹雪で来た道路が雪で見えなくなっている。

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