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第8回、うんちくを語る会「ホテルニュー江刺」

今年の5月からホテルニュー江刺がプラザグループの仲間となり
プラザグループの総料理長として5月からホテルユー江刺に来ている。ツワモノ揃いの厨房のスタッフ十数名と対話を重ねて、新たな献立作成にチャレンジしている。その為には美味しい食材を提供してくれる、このこだわりの生産者は外せない、江刺の各ポジションのトップにも参加して頂き6月22日6時から開催した。今回、講演をして頂いた方はプラザイン水沢の上野料理長、演題は「これからの厨房」東北農政局、長井優様の演題は「食育について」江刺で自給自足している建部信様の演題は「食べないことで見える食」一人20分だけだが熱の入った講演でアット言う間の1時間だった。今回は40人もの方々が出席され大いに盛り上がり、各生産者はホテルニュー江刺の料理人にそれぞれ自分の商品をアピールして頂いた。これからは江刺のホテルにこだわりの食材が沢山入荷予定です。

トリピーグリーン「花巻葛」

花巻に大変珍しいレタスを栽培している人がいると聞き花巻葛の阿部敬光さんのハウスを見に行って来た。最近少々疲れ気味なのか北上から花巻まで車の中で少し寝させて頂いた。阿部さんの自宅に着き車から降りたら凄い庭園が目の前にあった。奥の方に大きな石の塔、池には錦鯉、レタスの事を忘れ庭の話で盛り上がってしまった。おっとこれではいかんと思いハウスを見させて頂いた。ハウスの中は胡瓜にトマト、ミニトマト、水茄子、ピーマン等、多くの野菜を栽培している。ミニトマトの間にフリルアイスと言うとても珍しい野菜があった。花巻のハンバーガー屋さんに引っ張りダコらしい、食べてみると、おっ気のせいかパンの味がする、スカートの裾のフリルに似ている、それでフリルか?隣のハウスには胡瓜の間に、トロピーグリーンと言うレタス、レッドは凄く綺麗らしい、阿部さんは珍しい野菜を作っているな~、トロピーグリーンは直射日光に弱いらしくそれで胡瓜の間に栽培しているらしい。別のハウスに行くと大きなトマトが真赤になって連なっている、品種は桃太郎?「俺は桃太郎は栽培しないこれはサンロードだ」食べていいですか?いいよ、まぁトマトの味には変りは無いが、だって、その場で食べて見た、お~凄い濃い味がする。甘味が強い為か手がベタベテだ、余りの美味さにもう一個頂いてしまった。購入決定

ミニトマト「養液栽培システム」江刺区稲瀬

江刺の稲瀬で美味しいミニトマトを栽培していると聞き、早速、稲瀬の鈴木博明さんに会いに行って来た。鈴木さん宅に行くと10数棟のハウスがあり、その中の大きなハウス見させて頂いた、中は完熟したミニトマトが連なって見事だ。ここのトマトは養液栽培と言っていた。養液栽培はリサイクル可能で環境に優しい有機質培地、 系統別に給液管理が可能で水拡散シートにより培地内水分を均一出来るらしい。甘味も酸味も給液によりコントロール出来るとも言っていた。このミニトマトは糖度13度、えっ本当、どれどれ「食べて良いですか」完熟のミニトマトが俺の舌でこれでもかとトマトが旨みを主張して来た。やるじゃないか、では隣のフルーツトマトも食べてみた。これも又完熟で甘くて旨い、では又隣のトマトを頂きます。こちらのトマトは岩手では鈴木さんだけが栽培している、オランダ産の「ムーチョ富丸」お笑い芸人見たいな名だ。食べて見るとそれ程の旨みは無いが癖も無く、う~ん、それではと思い、青いトマトを食べて見た。少し青臭いが、これは面白い、これだったら青トマトのサラダで十分行ける、よし購入決定。

盛岡中央卸売市場

忙しさにかまけ、なかなか更新でずにいたが、盛岡で業務用の卸売りをしている川村鮮魚店、藤原社長の案内で盛岡の中央卸売市場に行って来た。高速道路、盛岡南インター近くに卸売市場があり九州から北海道までその日で揚がった、鮮度のいい魚介類が次の日にはもう盛岡に来ている。高速道路の発達で今では岩手も東京もそれ程差が無くなって来ているのを実感、一日の魚介類の取り扱い品目は何と400種類、盛岡水産特殊魚類の担当次長佐々木さんに、色々とお話を伺って来た。生きの良い室蘭の鱒が箱一杯に並んでいる、えっ今の鱒って少し遅くない?と聞いたら北海道の鱒は今が旬、なる程、日本列島は長い、これからのおすすめ品はとの問いに。6月は鯒、鱧、鰯だ、鰯特に脂がのり一番のおすすめ品と言っていた、よし早速生きの良い鰯を購入し鰯のマリネで6月は勝負だ。

原種地鶏「岩手県一関」

4月の中頃大変珍しいニワトリの原種を飼育している、一関在住、日本家禽会の常任理事の佐藤良さんに会いに行って来た。ニワトリの種類は烏骨鶏(ウコッケイ)、小国(ショウコク)、名古屋コーチン 東丸(トウマル)、東天紅(トウテンコウ)とこれまた凄いニワトリを飼育している。これらの原種に交配を繰り返して新たな地鶏を開発していく、この原種の鶏をわが子のように大事に育てている佐藤さん。鶏小屋に案内されて奥の方に行くと、これは新潟県産小国(ショウコク)と言う鶏で長時間鳴くことが出来るように改良されたニワトリで、日本三大長鳴鶏の一つ、その鳴き声は、山を越えた隣の村まで声が届いたという伝説があるとい言う。本当、外見は、全身黒色で祭礼の神輿や山車の飾羽根として珍重されているらしい。佐藤さんがその声を俺に聞かせようとなんかしている。すると、コケコッ~~~~~~コ~~~~~~ すげ~「いい声だね~」一人で拍手本当は放し飼いにしたいのだが鳥インフルエンザの問題があって他の鳥と接触しない為にどうしても鶏小屋になってしまうらしい。将来はこの生まれた地の戻り地鶏を使った蕎麦屋でも開業したいと言っていた。出勤途中にここに寄りお話を伺ったのであまり長くはお話しが出来なかったが、鶏に掛ける熱意はちゃんと受け止めましたよ佐藤さん、地鶏が出来たら是非売ってください。

タラの芽 「奥州市胆沢区」

厨房では今天婦羅に揚物にそして前菜の一品にとタラの芽を使用、タラの芽を栽培しているのは、菌床(きんしょう)椎茸でお馴染みの、ニコニコファーム千葉健一さん宅に行って来た。タラの芽を栽培しているハウスを覗くと、10cm~15?の長さのタラの芽の木が、ハウス内に整然と並んでいて、その上からタラの芽が春の日向ぼっこをしているように気持ちよさそうに芽を出している。タラの芽の品種も色々あるらしく山形で品種改良された「あすは」と言っていた。あすは、は通常のたらの芽だと1ヶ月かかるが20日間の短い期間で収穫できるメリットがあり、灰汁が強く天然に近い味と言っていた。畑に4.000本の木を植え年の始めに切りハウスに移動2月~4月一杯収穫出来る。勿論1月からでも収穫出来るが、そうするとホルモン剤を掛けなければならないらしい、安心安全を考えて完全無農薬で集荷していると言っていた。

断食で見えた、食の世界 2

建部さんは断食をする事によりスイッチが入り肉体が変わっていくと言っていたが、どのように変わっていくのだろう。7日間の断食をすると頭脳は研ぎ澄まされて行くのが分かるし、体内の不純物は全て排出され事により本来の人間の持っている体になっていく人間の本来持っている秘めた能力を建部自身が導き出し本人が驚いているのかもしれない。人間はもしかしたら近代化の影で免疫力が低下し病気という病魔に侵されて行くのか?建部さんが言っていた、元気な野菜は虫も付かないとそんなお話しを聞きながら俺も断食にチャレンジしたくなったが果たして出きるか?無理、無理、絶対無理だって。建部さんの自宅の近くに湧き水がありその水路が金色の光がキラキラと光っている。手に取って見た。もしかしてこれ砂金?オーマイガーッ!!
おっとメインを忘れていた。断食後の食の世界は食品添加物が混入した食品は食べられなくなるらしい、少しでも入っていると即分かると言っていた。それだけ舌も胃も敏感に研ぎ澄まされて行くのか、凄いと言う一言につきる。俺の舌は果たしてどれだけ敏感なのか?悩んでしまう。

断食で見えた、食の世界 1

人間の体は神秘でとてつもなく柔軟性に飛んでいる事をこの取材で感じた。
今月の初めに江刺で自給自足の生活している人がいると言うお話を聞き、えっ本当に?好奇心旺盛な俺としては会ってお話しを聞いてみたいと思い、3月の中旬に知り合いを通じて江刺の建部信さんに会いに行って来た。
水沢から車で30分位の所だ。建部さんの所有地内はタバコも一切禁止、住まいは古い民家を購入、田畑を含め1ヘクタールもあるのだろうか?敷地内に足を踏み入れた庭先には建部さん自ら彫った可愛い女の子の石造があった。
敷地内を案内され色んなお話しを伺って来た。ここには建部さんと一緒に素敵な仲間がいる、猫、ウサギ、ニワトリ、犬達だ、自給自足といっても必要最低限の塩とか醤油、食材の1割位は購入するらしい、後は全て敷地内の節の野菜、果実、米等で1年の食料をまかなっていると言っていた。
何とワイン、ビール、お酒まで自家製、だが食べ物以外はけっして原始的ではない、乗用車1台、軽トラック、バックホー、籾摺りと電話にパソコン、水道とけっして現実の世界から逃避している訳では無いのだ。勿論地元の集会にも積極的に参加している。
建部さんはこの生活を始めて6年、その間に何度か断食する。最初は5日間今では7日間もするらしい。この話しを聞きながら俺は唸るしかなかった。
断食を始めると体の悪いところが出るらしいが何度か重ねるうちに痛みが軽くなり、体の歪みやしずみが本来の形に直るのだろうとも言っていた。断食をする事でスイッチが入り、肉体が変わっていくと言っていた。う~ん、凄い人がいる 文章が長いので続きは次回

調理技能チェック

本日は全厨房スタッフの技能チェックの日、忙しい時間帯を過ぎた午後2時半頃から開始。皿にそれぞれ材料が並べられ、そして全員が作業できるまな板を設置、味そして単純な包丁使い等をチェック、10~30代の比較的若いスタッフがチャレンジ。先ず「養殖鯛と天然鯛」「地鶏とブロイラー」「カンパチとハマチ」「冷凍鮪と生の鮪」の違いをチェック、穴子の開き、大根の桂剥き、キャベツの千切りは包丁使いを見る、ボールに味噌・胡麻・醤油等を入れて何の調味料か入っているかのチェック。よーい、スタート、緊張しているのがいるが、又この緊張感がいい思い出になると思う。日頃の成果を見せてみろ。

第7回、うんちくを語る会

2月8日、18時からホテルで第8回、うんちくを語る会を開催、42人の方が参加された。18時から3人方に講演をしていただいた。
「山口鐵五郎さん・若布生産者」
山口さんが3歳の時に親父が亡くなり、育ててくれたおじいさんが21歳で亡くなり、若干21歳で家族を養う事となる、それは苦労の連続で何故俺だけこんなに苦労するのかと思った事もあったと言っていた。年配者のお話は重みがある。
「石川長喜さん・考古学&菜花生産者」
考古学専門で岩手の文化財の発掘していた人で土器の話しや何千年前の住居跡のお話し等を聞き、身を乗り出して聞き入ってしまった。
「佐々木博さん・佐々長醸造社長」
秋田杉の樽に入れた味噌にクラシック音楽を「ベートベンの田園」聴かせ熟成させている話とか。全てに生命がある、言葉をかけ感謝をして、そして波長の合う音楽を聴かせる事で味噌本来持っている味を最大限出してくれるらしい。想像を超え理屈を越えた、何かがある。

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