陸に上がった共徳丸
東日本大震災から、12年。
今年も藤城清治さんの「陸に上がった共徳丸」の絵をフロント脇に飾らせて頂いております。
藤城清治さんとは?
日本の影絵作家さんです。「小人は人生のパートナー」「誰の心にも小人が住んでいる」という世界観が魅力的な作家さんで、作品の中には小人が多数登場します。東日本大震災の被災地を題材にした作品も数多く手がけています。
この絵の舞台は東日本大震災の被災地「気仙沼」です。
気仙沼市は、東日本大震災において震度6弱、浸水高 10mを超える津波に見舞わ れ、沿岸部の市街地は甚大な被害を受けました。
津波により、建物が流されるほか、湾に停泊中の漁船等も陸へ流され、そのまま取り残されてしまったものもあります。
この絵の題材になっている、第 18 共徳丸も津波に流され、 陸上に取り残されたもののひとつです。
「震災遺構」として保存するべきか、撤去すべきか、意見が分かれましたが、街中にあることで復興の妨げになること、所有者の意向もなどあってその後2013年に解体され共徳丸は撤去されました。
実際にこの船を見ることはもう出来ませんが、藤城清治さんの「陸に上がった共徳丸」の絵を見ると、当時のことが蘇ります。
12年が経ち、震災を知らない子供たちも増えています。
風化させずに伝えて行くこと。
それが私たちにできることなのかも知れませんね。
3月いっぱいはフロント脇に飾らせて頂きますので、プラザイン水沢にお越しの際は是非ご覧下さい。